
【やさしく解説】クラニオセイクラルセラピーとは?
~オステオパシー的な視点から頭蓋仙骨療法を紐解く~
こんにちは!
今日は「クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)」について、少し専門的な背景を交えながらも、初めての方にもわかりやすくご紹介します。
◆クラニオセイクラルってなに?
クラニオ(Cranio)=頭蓋骨
セイクラル(Sacral)=仙骨
つまり、頭と背骨の土台である仙骨に関わる療法です。
このセラピーは、アメリカ発祥の「オステオパシー(整骨医学)」から生まれました。オステオパシーは、体をひとつの“つながりのあるシステム”としてとらえる医療哲学です。
クラニオセイクラルセラピーは、オステオパシーの中でも**「身体の微細なリズム=脳脊髄液の循環」にアプローチする療法**として発展してきました。
◆脳脊髄液のリズムとは?
私たちの脳と脊髄は、「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という液体に包まれて守られています。この液体は、頭から仙骨まで、まるで呼吸のように一定のリズムでゆっくりと動いているんです。
このリズムが乱れると、次のような不調が起こると考えられています。
• 頭痛やめまい
• 自律神経の乱れ(不眠・イライラ・不安感など)
• 慢性疲労や集中力の低下
• 首・肩こり、腰痛などの慢性的な痛み
クラニオセイクラルセラピーでは、この微細なリズムをセラピストの手で感じ取り、やさしいタッチで調整することで、身体の自然治癒力を引き出すことを目的としています。
◆オステオパシー的な視点から見るクラニオ
オステオパシーでは、以下の3つの原則を大切にしています:
1. 身体はひとつのユニットである(全体性)
2. 身体には自己治癒力がある
3. 構造と機能は相互に関係している
クラニオセイクラルセラピーもこの哲学に基づいています。頭蓋骨は1つの骨ではなく、いくつもの骨が縫合線(すき間)で連結されており、わずかに動いているとされます。この動きが、脳脊髄液のリズムと関係しています。
セラピストはこの動きを**「感じ取り」「整える」**ことで、体全体のバランスを整えていくのです。
◆どんな人におすすめ?
• ストレスがたまっている方
• ぐっすり眠れない方
• 自律神経の不調を感じる方
• 慢性的な頭痛・肩こりが続いている方
• 産前産後の不調ケア(ホルモンバランスの調整)
• 感情面の解放や、トラウマの癒しを求めている方
やさしいタッチで深いリラクゼーションを促すので、「強い刺激が苦手な方」「繊細な体質の方」にも向いています。
◆施術はどんな感じ?
施術は、洋服を着たままベッドに横になっていただき、セラピストが頭や仙骨、背骨にやさしく手を添えていきます。
力はほとんどかけません。
むしろ「え?触ってるだけ?」という感覚になる方がほとんど。
でもその“触れているだけ”のようなタッチで、深く身体と神経が緩み、自然な調和が起こっていくのです。
◆まとめ:ゆるやかに、でも深く整うセラピー
クラニオセイクラルセラピーは、
**「自分で治る力を引き出すやさしい療法」**です。
オステオパシー的な視点では、
「体はすでに治る方法を知っている。ただ、それがうまく働けるように“整える”のが施術者の役割」
強く押したり、ボキボキ鳴らしたりはしません。
だからこそ、心身の深い部分まで届く穏やかな変化が期待できます。
ストレス社会の現代にこそ、
このような“静けさ”の中で整っていく体験を、
ぜひ一度味わってみてくださいね。
\あなたの本来のバランスを取り戻すお手伝いをいたします/
興味のある方は、お気軽にご相談・ご予約ください♪